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浮子屋商店もよろしく。 |
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ふちどり。のマニュアルです。
基本
- 以下の文章では、画像の透明度のことを「α値」と呼びます。
- 「α値」は0(透明)~255(非透明)の値を取ります。
処理できる画像ファイル
- このソフトは、以下の条件に当てはまる画像ファイル(JPG,BMP,PNG,GIF)が対象です。
- 左上(0,0)の色を背景(透過)色とするような画像。
- 32ビット(αチャンネル+RGB)の画像。
- 「伺か」のPNAファイルを持つ画像。
処理の流れ
- 基本的に、ダイアログの上にあるものから順番に処理を行います。
- つまり、「リサイズ→アンチアンチエイリアス→ふちどり→出力」の順です。
基本的な使い方
- 処理したい画像を1つだけ、右上のプレビューエリアにドラッグ&ドロップしてください。
- その後、オプションを適当にセットして、「プレビューする」ボタンを押して下さい。
- 結果が気に入らない場合は、オプションをいじって再度「プレビューする」ボタンを押して下さい。
- 結果に納得が行ったら、処理したい画像を複数右下の処理エリアにドラッグ&ドロップしてください。
- 処理エリアにドラッグ&ドロップすると即座に処理が行われます。ご注意ください。
- 処理結果は元の画像に上書きされます。
- 元の画像を失いたくない場合は「バックアップを残す」にチェックを入れてください。
- バックアップは元の画像のファイル名に「.bak」が付いた形で保存されます。
処理詳細
リサイズ
- リサイズを行う機能です。
- 元画像に対する縦の比率、横の比率を%で指定してください。
- その下のドロップダウンは、拡大縮小のアルゴリズムです。
- HQBicubicがデフォルトですが、エッジの偽色が気になる場合はBell、ぼけが気になる場合はLanczos3あたりが適するかもしれません。
アンチ・アンチエイリアス
- 切り捨て:「透明度しきい値」より小さいα値を持つピクセルのα値を、0にします。
- 切り上げ:「透明度しきい値」以上のα値を持つピクセルのα値を、255にします。
- つまり、両方チェックした場合、半透明の領域を無くす働きをします。
- 主に画像のふちのアンチエイリアスを打ち消すため、アンチ・アンチエイリアスと呼びます。
ふちどり
- 画像にふちどりを行います。
- 色、透明度はふちの色、透明度です。
- 「元画像とふちの境界をなめらかにする」にチェックすると、ふちと元画像の間に中間色が現れます。
- 「ふちの太さ」は、大きいほどふちが太くなります(が、大きいほど処理も重くなります)
- 「ふち打ち切りしきい値」は、ふちの外縁がぼけているのが気に入らない場合、大きくして下さい。大きくすればするほど、ふちの外縁がシャープになります(が、その分ジャギーが目立ちます)。
ふちどりの上級者向けオプション
- 「ガウシアンフィルタ」「移動平均フィルタ」は、ふちのぼけ味を決める方法です。
- 「ガウシアンフィルタ」の方がどちらかというとシャープになります。
- 「ウィンドウ」は、ぼけの量を決める値です。
- 「ウィンドウ」が大きいほど、大きくぼけますが、ウィンドウの値の二乗に比例して処理が重くなります!つまり、ウィンドウ30は、ウィンドウ3の100倍の処理負荷になります。注意して下さい!
- 「σ」も、ぼけの分散を決める値です。大きいほど、より平均的にぼけます。「ガウシアンフィルタ」の時だけ有効です。
- 「元画像の色を完全に残す」は、元画像の全体が半透明な際など、特殊な状況でしか使いません。
出力方法
- 32ビットPNGは、αチャンネル付きの32bppのPNG形式で画像を保存します。
- 24ビットPNGは、「背景色」に指定した色で背景を塗った形の、24bppのPNG形式で画像を保存します。同時に、αチャンネルだけを単体で「画像ファイル名.pna」というファイル名で、24bppの白黒画像として保存します。
- 「PNA不要の場合は作らない」にチェックを入れると、結果に半透明が無い場合(つまり、α値が0か255だけで構成されている場合)、.pnaファイルを作りません。
その他
- 「レイヤードウィンドウ(透明)で見る」は、処理結果を、背景を透過させたウィンドウで表示します。特に問題ない場合は、こちらを利用してください。
- 表示された処理結果は、マウスドラッグで移動できます。色々な場所に移動させて、半透明部分の見え味を確かめてください。また、マウスダブルクリックで消えます。
- 「レイヤードウィンドウ(透明)で見る」のチェックを外すと、普通のウィンドウに処理結果が表示されます。レイヤードウィンドウの表示がおかしい場合などに利用してください。ウィンドウ内をダブルクリックすると背景色が変わります。
- 「バックアップを残す」にチェックを入れると、元画像(および元画像に付随するpna)は、「.bak」を付けた形で残されます。
- 「このプログラムについて」は、このプログラムのバージョンなどを表示します。
参考
応用例
- アンチ・アンチエイリアスだけを使えば、PNAを処理できない環境用の画像が作れます。
- リサイズ+アンチ・アンチエイリアスで、簡易シェル縮小器として使えます。
- リサイズ、アンチ・アンチエイリアス、ふちどりにチェックを入れずに、出力を24ビットPNG+PNAにすることによって、32ビット画像からPNGとPNAを作成するツールとして使えます(もちろんその逆も可能です)
ふちどりの処理のロジック
- 元画像に「ふちの太さ」の回数だけ、ぼかしフィルタを適用したものを、ふちの色、透明度で塗ったものをふちレイヤーとします。
- ふちレイヤーの上に、元画像を重ねるイメージです。
- 「元画像とふちの境界をなめらかにする」は、ふちのレイヤーと元画像のレイヤーの間に、元画像を1回だけぼかした画像が重なるイメージです。
- 「元画像の色を完全に残す」は、元画像を重ねる際、元画像のα値をそのまま使い、ふちの色との合成を行いません。
- 「ふち打ち切りしきい値」は、ふちレイヤーを作った後、しきい値以下のα値を持つピクセルを透明に切り捨てます。
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